アネさん

米山の「アネさん」の雪形
米山の「アネさん」の雪形

 米山の雪形は、北東部の柏崎平野と刈羽村、西山町に多くあるものの、上越市柿崎区より上越側にはないのが不思議である。

 

 柿崎区から近い柏崎市上輪新田では、米山の北斜面に「アネさん」「アネさんかぶり」「嫁岩」と呼ばれる雪形が現れる。

 

 この集落からしか見ることができない上、きれいに見えるのが4月中旬の雪消え間際のわずか数日だけである。まさに幻の雪形といっていいだろう。

 

 高島田に角隠しをした嫁入り姿の美しい雪形である。

 

 白と黒が組み合わさった複雑な模様であるが、いったん分かってしまえば、その造形美に感嘆するだろう。

 

 この集落の高齢者に聞いて回ったが「アネさん形は、ここでは知っている人が少なくなってしまった」と話していた。

 

 国道8号の胞姫橋を渡ってすぐ。上輪新田交差点付近からも見える。