雪形は雪国に春の到来を告げる風物詩です
春が来て雪解けが進むと、雪に覆われた山肌に毎年同じ模様が現れる場合があります。白い雪の中に黒い模様が現れたり、雪がほとんど解けて少し残った雪がなにかの模様になっていたり、模様の形はさまざまです。
この模様を人の形や動物になぞらえ、雪国の人々は春の農作業にとりかかる目安にしていました。のちに、研究者によって「雪形(ゆきがた)」と名付けられました
雪形は世界中にありますが、雪が降り稲作が盛んな日本で特にたくさん伝わっています。
しかし、近年は保温折衷苗代の普及などで田植えが早まり、稲作の目安にならなくなりました。しかし、最近は季節の風物詩として、また新たな観光資源として脚光を浴びています。
このサイトでは、妙高山のはね馬など、上越地方に昔から伝わる「雪形」について、長年の収集、研究をもとに、掲載していきます。
ここに掲載している以外の雪形などがありましたら、お知らせください。
2010年4月1日 妙高市 川村康宏